防災に関する8月例会を開催しました。
お世話になっております! 大津青年会議所の斎藤です。
去る8月19日、大津市内で防災に関する8月例会を開催しました!
今回の例会は、気候変動により年々激化している豪雨などの天候災害や地震災害対する備えを強化することを目的としました。
具体的には、大津市の地震ハザードマップ及び水害ハザードマップを参照して、災害時にどのような被害が発生するのかを知り、災害発生時の避難行動や日ごろの備えなどについて考えるワークを行いました。
まず、水害のハザードマップを見ながら、以下のようなポイントをグループに分かれて意見交換をしながら確認しました。
お住いの自治体のHPなどでハザードマップが確認できます。下記は大津市のリンクになります。
①2階まで浸水する地域はどこか?
(参考)一般的な家屋の場合、2階が水没する浸水深は5メートル、2階床下に相当する浸水深は3メートルです。浸水深が3メートル以上になると2階が浸水し、5メートル以上になると3階が浸水します。
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- 0~5メートル:床下浸水(大人の膝までつかる)
- 5~1.0メートル:床上浸水(大人の腰までつかる)
- 0~2.0メートル:1階の軒下まで浸水する
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②どういった場所で避難が必要か?
(参考)3メートルを超す浸水想定区域で2階建て住宅に住んでいる場合は、避難が遅れると危険な状況に陥る可能性があります。浸水が始まる前に、安全な場所に避難する「水平避難」をすることが大切です。遠くまで行けない場合でも、頑丈な鉄筋コンクリートの建物の上の階などに移動すれば助かる可能性があります。また土砂大害警戒区域・土砂災害特別警戒区域に住居などがある場合も避難が必要です。
③どういったタイミングで避難が必要か?
(参考)警戒レベル4避難指示が出された場合には、速やかに避難を行うことが求められます。避難指示は、災害の危険度が非常に高いと判断された場合に発表されます。警戒レベル3高齢者等避難は、高齢者等以外の人も必要に応じ普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難するタイミングです。
④避難先の確認。指定緊急避難場所と指定緊急避難場所兼指定避難所の違いは何か?
(参考)避難先には、指定緊急避難場所と指定避難所があります。マークの違いを確認してください。災害が発生し住居に住めなくなった場合に身を寄せる場所が避難所、緊急的に逃げる場合は避難場所と記されています。風水害の時には、雨風が防げて、そのまま避難所にもなる指定緊急避難場所兼指定避難所に出来るだけ非難するようにしましょう。
⑤避難場所兼避難所の開設状況はどこで確認したらよいか?
自治体の公式ウェブサイト: 自治体(市区町村)の公式ウェブサイトには、避難所の開設状況や関連情報が掲載されることが多いです。災害時には「お知らせ」や「最新情報」などのセクションを確認してください。
災害情報専用アプリ: 多くの自治体や地域では、災害情報を提供する専用アプリを提供しています。これらのアプリでは、避難所の開設状況や避難指示などの情報がリアルタイムで更新されることがあります。
緊急速報メールやSNS: 自治体が提供する緊急速報メール(Jアラートなど)や、公式SNSアカウント(Twitter、Facebookなど)も、避難所の開設情報を発信する手段です。フォローや登録をしておくと良いでしょう。
テレビ・ラジオ: 地元のテレビ局やラジオ局でも、災害時には避難所の開設状況について報道されることがあります。テレビのデータ放送を確認してください。
⑥今確認した避難先などが、どういった災害時に避難可能か?また、「指定緊急避難場所兼」ではない指定避難所、指定福祉避難場所が何か?
(参考)指定福祉避難所とは、指定避難所に避難されている方で、高齢者や障がい者、妊産婦など、指定避難所での生活に特別な配慮が必要と判断された方が、指定避難所から移り避難生活を行う施設です。 指定福祉避難所は、災害時に必要に応じて開設される二次的避難所ですので、災害発生直後に利用することはできません。
次に、これらの情報を踏まえて、災害に対する備えとして何が必要か、グループでディスカッションを実施しました。
ディスカッションを通じて、下記のような意見が出されました。
①ハザードマップなどをみて避難計画をたてる
避難場所の確認: 自宅周辺の避難所や避難場所を確認し、家族でその場所までのルートや移動手段を話し合っておく。
避難経路の確認: 家から避難所までの最適な経路を事前に確認し、複数の経路を把握しておく。
②非常持ち出し袋を用意しておく
食料・水: 最低3日分の非常食と水。保存が効く缶詰や乾パン、ペットボトルの水などが適しています。
医薬品: 常備薬や応急処置用の医薬品(包帯、消毒液など)。
ライト・電池: 手回し式や乾電池式の懐中電灯、予備の電池。
ラジオ: 災害情報を受信するためのラジオ(手回し式や電池式)。
マスク・手袋: 災害時の粉塵や汚染物質から身を守るためのマスクと手袋。
衛生用品: トイレットペーパーやウェットティッシュ、ゴミ袋、災害用トイレなど。
③連絡手段
緊急連絡先: 家族や友人、近所の人との緊急連絡先リストを作成し、常に持ち歩く。
携帯電話の充電器: 予備のバッテリーや充電器も用意しておく。
④重要書類の保管
コピーの準備: 身分証明書、保険証、契約書などの重要書類のコピーを作成し、防水袋などに保管しておく。
デジタルバックアップ: 重要な書類や情報をデジタルでバックアップし、クラウドストレージなどに保存する。
⑤家の安全対策
耐震補強: 家具の固定や、家の耐震補強を行う。
ガス・電気の安全: ガスの元栓を締める方法を確認し、電気のブレーカーも手軽に切れるようにしておく。
火災報知器: 火災報知器を設置し、定期的に点検する。
⑥防災訓練
避難訓練: 家族で避難訓練を定期的に行い、実際の避難行動を確認する。
応急処置の学習: 基本的な応急処置や心肺蘇生法(CPR)を学び、習得しておく。
⑦地域の情報収集
防災マップの確認: 地域の防災マップを確認し、避難所の位置や災害リスクの高い場所を把握する。
自治体の防災情報: 自治体が提供する防災情報やガイドラインに目を通し、更新された情報に注意を払う。
⑧ペットの備え
ペット用の非常持ち出し袋: ペット用の食料、水、リード、必要な薬などを用意しておく。
奇しくもこの例会を行った数日後には台風10号が日本に上陸するなど、災害はいつどこで起きてもおかしくない、ということを大津青年会議所のメンバー一同再認識しています。
ぜひ、皆様のお住いの地域やご家庭、職場などでもハザードマップを日ごろからご確認頂き、上記に記載しているようなポイントを確認し災害に備えて頂けますと幸いです。