<2019年度>理事長挨拶
2019年度理事長 齋藤 剛
理事長所信
「はじめに」
戦後荒廃した日本の再建を目標に各地で青年会議所が設立されました。そして大津の地においても、昭和28年に全国で53番目の青年会議所として、一般社団法人大津青年会議所は設立されました。常に時代の変化に対応し、「明るい豊かなまちづくり」運動を実践、継承されてこられた先輩諸兄のおかげで、昨年65周年という節目を迎えることができました。日本は現在人口減少、高齢化社会に直面しています。また、情報化社会により時代の変化のスピードはめまぐるしいものがあります。その結果地域社会においても青年会議所にとっても様々な問題が顕在化してきています。そのような環境の中で明るい豊かなまちづくりを実践していくためには、改めて大津JCの存在意義を見つめ直し、個人の資質の向上、組織の資質の向上を図っていく必要があります。
青年会議所には「奉仕・修練・友情」という素晴らしい三信条があります。この3つの信条の一つでも足りていないとJCとは言えません。またこの3つの信条を身をもって経験していくことこそがJC活動であると私は考えます。様々な団体がある中で、この趣意に賛同するメンバーが研鑽し合い豊かなまちづくりを本気で考える団体は青年会議所だけであると確信致します。
2019年度の大津青年会議所は次の70周年に向けた最初の1年目です。若いメンバー、積極的なメンバーが増えてきている中で、更なる組織強化をしていきたいと思います。メンバー同士の絆を深め、メンバー同士がJC活動を心から楽しめる組織運営を行って参ります。そうすることで次世代を担うメンバーの増加に繋げ、大津JCの存在価値の拡大に1年間努めて参ります。
「LOMの存在価値を高める」
青年会議所は40歳という定年があり、嬉しくも寂しくも卒業を迎える組織です。どんな組織運営を考える上でも人がいなければ成り立ちません。そういう意味ではメンバーが増えていかなければいずれ大津JCは機能しない組織になってしまします。逆に組織の発展を考える上で最も大事なことは質と量の向上ではないかと考えます。近年メンバー減少が続いておりましたが、昨年は10名以上のメンバーの増加という喜ばしい1年となり、少しずつメンバー減少傾向から明るい兆しが見えてきました。本年度も引き続きメンバー一丸となり拡大に努め、5年先、10年先を見据えた拡大活動を行って参ります。
大津JCの組織を揺るぎない組織にしていくためには、メンバー間の絆をより高めていく必要があります。入会5年未満のメンバーが多数を占める中、青年会議所活動の経験が乏しいメンバーで活動を行っているのが現状です。そこで、メンバー同士のコミュニケーションの場を増やし、さらには先輩諸兄の方々との交流により絆を深め、情熱を継承していけるような事業を行って参ります。さらに30年続いているJCI KOREAソウル瑞草JCとの交流を深耕していくことにより、国境を越えた交流事業を行って参ります。
魅力のある組織とは何かを考える上で一つ挙げられることは魅力のある人材が多い組織であると考えられます。メンバーを拡大していく上でも、地域に発信していく上でも個人の資質向上は不可欠です。個人の資質の向上は青年会議所活動に限らず、人生、仕事においても非常に重要なことです。人としての成長にはいろいろとありますが、成長に限りはないと信じております。そこであらゆる角度から人として成長できる研修事業を行い、個人と組織の資質が向上することで大津JCの価値を高め、メンバー個人個人の存在価値をさらに引き出して参ります。
「LOMの存在価値を発信する」
大津青年会議所は法人組織です。法人組織を運営していく上での様々なルールを遵守し、スムーズな事業活動を行っていく必要があります。そのためには各種事業、総会を円滑に運営していけるサポート体制を構築していきます。また、大津青年会議所の活動を地域の皆様に発信していく必要があります。現代では情報の伝達手段が多様化しております。私たちの活動をより効果的に伝達、発信できる手段をあらゆる角度から模索し、実践し大津JCの存在価値を発信して参ります。
大津青年会議所は、「明るい豊かなまちづくり」を目指して日々活動しております。地域の皆様から喜んで頂ける事業を設立から65年間継続して行って参りました。新たな中期ビジョンの基、私達の団体の友情、修練、から生まれる絆により地域の皆様のための事業を行い、大津のまちの皆様から大津JCの存在価値をより認識して頂きます。
明るい豊かなまちづくりを本気で考える場合、個人としての意見をまちづくりに反映させていくことは簡単ではありません。そこで大津青年会議所というスケールメリットを駆使し、明るい豊かなまちづくりに対してもう一歩踏み込める事業をメンバーで模索していく一年にしていきたいと考えます。そうすることで、メンバー間、行政、各種関係団体、先輩諸兄との絆を深めていくことに繋がり、大津JCの存在価値をさらに高めて参ります。
「結びに」
私は大津青年会議所に入会させて頂き11年目を迎えます。10年を超え、理事長という大役を任せて頂きましたが、JCの本質は未だに分かってないかも知れません。ただ間違いなく言えることは大津JCに入って良かったということです。出会い、成長、メンバー個人個人にとってのJCへ入って良かったという想いは違うと思います。そんなそれぞれ個性の違う人間が集まり、一つの組織として集まっていることは限りない可能性があると思います。
活動しているメンバーが本気で楽しめていない組織が掲げるまちづくりは寝言であると考えます。また、想いのない、ただ楽しいだけの活動はサークル活動です。メンバー一人ひとりが存分に存分に自己主張をし、存在感を出し、その個人個人が絆を深め存在価値の高い組織を作っていくことにより、大津のまちづくりに貢献できると確信致します。