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<2021年度>理事長挨拶

2021年度理事長 堀井 慧

2021年度理事長 堀井 慧

理事長所信

「はじめに」

平成の時代が終わりを告げ、令和と共に誰もが新しい時代の始まりを期待していました。そんな矢先、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックは我々の日常を根本より変容させ、人々の生活に甚大な影響を及ぼすこととなりました。

 

一般社団法人大津青年会議所においても昨年行われるはずだった「ひとづくり・まちづくり」運動は自粛を求められ、それ以上にメンバーの多くは自身や家族の生命を守り、自身の事業の再生・継続のための勇往邁進する日々を過ごすこととなりました。そんな最中にも関わらずメンバーが欠けることなくJC活動自粛期間を乗り切ることができたことは、大津青年会議所のメンバーを誇りに思います。
2021年度、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックが収束しているかどうかは分かりません。ただ、明けない夜がないように、いつの日か希望の日々はやってくるでしょう。そのために今できることを追求することこそが若い我らがなすべきことではないでしょうか。

 

大津青年会議所には「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを共通の理念とし、集まった仲間たちがいます。67年の長きに亘り「ひとづくり・まちづくり」運動を繋げてこられてきた先輩諸兄の皆様方との絆があります。
なにより大津青年会議所は混沌とする地域社会の希望となるべく設立され、67年の長きに亘って社会面、経済面の両面において時代の課題を解決に導くために運動や活動を継続的に行ってきた組織です。今こそ設立の志を胸に新たな社会の希望となるべく「ひとづくり・まちづくり」に取り組んで参ります。

「大津の未来(あす)を担うメンバーを育成します」

青年会議所は、活動の基本を「奉仕」「修練」「友情」とし、「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを日本共通の理念とし、活動してきました。また、会員相互の啓発と交流を図り、公共心を養いながら、地域との協働により社会の発展に貢献してまいりました。

 

しかし、2000年代に入り高度情報化社会に突入すると、いつしかJCしかない時代からJCもある時代となり、会員は徐々に減少していきました。今では全国の多くの青年会議所が会員の減少を憂慮し、会員の増加に力を入れていますが、苦戦が続いているのが現状です。

そのような現状を踏まえて、青年会議所では2000年代に入り社会起業家の育成という考え方が示されました。それは市民団体としてのみの活動にとどまることなく、青年経済人として営利を追求するだけでなく、営利非営利を問わず自由闊達に社会的価値のあることを創造、実践していくそんな自立性をもった社会起業家を育てることが青年会議所の存在意義の一つであるという考えです。
大津青年会議所がそのような自立性をもった社会起業家を多く育成し、社会へと送り出し、いろいろな場所においてリーダーシップを発揮してくれたなら、「明るい豊かな社会を築き上げる」ことに繋がっていくのではないでしょうか。

 

そのためにもJAYCEEとしての資質の向上だけではなく、社会人やリーダーとしての資質の向上が必要であると考えます。大津青年会議所での活動を通してメンバーそれぞれが、自身の課題を見つめ直して、自己の研鑽に励み自立性をもった社会起業家となることによって、大津青年会議所の存在意義を高めます。

そのためにも会員の拡大は必須になります。育てるべき人材がいなければ何も始まらないからです。全国で多くの青年会議所が苦戦しているとはいえ挑戦しないといけない課題であることに変わりありません。会員の拡大とは拡大活動を実行すればすぐに結果がでるというものではなく、普段の社会活動の中において常に意識しておくことが大切だと考えています。大津青年会議所のメンバーはもちろんのこと先輩諸兄の皆様方のお力もお借りしたいと考えております。大津青年会議所は近年、強い思いを持ったメンバーが増えてきており、勢いがある青年会議所です。このメンバーとなら必ずや成し遂げられると考えております。10年後、20年後も輝く大津青年会議所となるために大津の未来(あす)を担うメンバーを育成してまいります。

 

「メンバーの絆を深め、行動力のある組織になります」

大津青年会議所は、67年に亘り、行政をはじめとした様々な団体と協働で事業を行って参りました。特に、昭和59年から行われている地域貢献事業である大津っ子まつりにおいては、毎年、実行委員として参画をし、37年もの歴史を紡ぎ、また、JCI KOREAソウル瑞草との姉妹提携においても、過去からの歴史の中で良好な関係を築き上げることができ、言葉を越えた友情を育んで参りました。これらはすべて大津青年会議所の先輩諸兄が中心となって繋いでこられた絆によるものです。2020年は新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックの影響により、そのどちらもが中止となりましたが、先輩諸兄が繋いでこられた絆が色褪せることはありません。

 

すべての活動の中心にメンバーの絆があり、友情があります。「明るい豊かな社会」を築き上げていく私たちは「明るい豊かなメンバーの絆」が必要です。私自身、青年会議所に入会し、本当に多くの仲間や先輩諸兄と出会うことができました、多くの絆を築く中でメンバーとともに青年会議所活動に邁進し、気づけばメンバーや大津のまち、その関わるすべての人に思いを馳せるようになっていました。大津青年会議所が67年の長きに亘り活動を続けてこられたのはそのような「明るい豊かなメンバーの絆」が紡がれていったからに他ありません。大津青年会議所の軌跡と功績を振り返り、その紡がれてきたメンバー同士の絆をさらに強固なものとし、「明るい豊かな社会」を築き上げていける行動力のある組織になります。

 

「滋賀ブロック大会を通じて滋賀県内11LOMの繋がりを強固にします」

 

再来年に設立70周年を迎える大津青年会議所は、メンバーの絆を深め、さらに滋賀県内11LOMの絆を深めるべく、2021年に開催される第51回滋賀ブロック大会の主管を務めることとなりました。ブロック大会の主管は滋賀においては約10年に1度の機会を頂ける大切な役割です。大津青年会議所のメンバーは滋賀ブロック大会に主体性と責任感をもって積極的に参加することにより大きな成長の機会を得ることができるでしょう。また、若いメンバーや入会歴の浅いメンバーにとって滋賀ブロック大会は、準備や企画、実践を学べる場となります。積極的に参加し、個々の成長ならびに組織としての成長に繋げていって頂きたいと思います。

 

同時に大津のまちにとって滋賀ブロック大会は、大津の魅力を多くの方々に発信できる場でもあります。「まちづくり」を掲げる大津青年会議所にとってまたとない機会です。より多くの滋賀県内11LOMのメンバーにご参加頂くことによって、大津の魅力を知って頂くとともに地域の連携を創造する場とします。

 

2020年度の第50回滋賀ブロック大会は、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックの影響により、非常に残念ながら中止となりました。やはり2021年度の第51回滋賀ブロック大会においても、新型コロナウイルスの収束に影響を受ける部分もあり、見通しは不明な部分もあります。それでもなお、創意と工夫をもって滋賀ブロック大会の主管という大役に挑戦していきます。

 

「最後に」

本年度のテーマであります「Create!」には、個々の成長の機会を創り、メンバーの絆を創り、大津のまちを創るという思いを込めました。メンバーの個々の成長が組織の成長に繋がり、それがやがて大津のまちづくりに繋がっていくと信じています。

 

アフリカのことわざに「早く行きたければひとりで行け、遠くに行きたければ皆で行け」というものがあります。皆で行けば必ずしも遠くへ行けるとは限らないでしょう。場合によってはひとりで行く方が遠くへ行けると考えるメンバーもいるかもしれません。しかし、共通のテーマのもと絆を深めたメンバー一人ひとりが勇気をもって行動し、共通のスローガンのもと情熱をもってJC活動に取り組めば、必ず遠くまで行くことができます。

 

私たちを支えてくれるすべての皆様への感謝の気持ちを常に忘れることなく、大津青年会議所のメンバーとしての誇りを胸に、青年としての英知と勇気と情熱をもって、「明るい豊かな社会」を築き上げていきましょう。

2021年テーマ
「Create!」

2021年スローガン
「勇気をもって行動し、情熱をもって未来(あす)を創る」