<2023年度>理事長挨拶
2023年度理事長 今井 一宏
理事長所信
「はじめに」
青年がその青年の社会に価値づけられたる独自の観点から青年の唯一の財産、意気と情熱を結集し切磋琢磨その知性の向上を計り以て郷土大津市に奉仕せんと此處に大津青年会議所を設立せんとする。これは昭和28年11月に設立された大津青年会議、趣意書の一文です。69年という長きに亘り続いてきたJCI大津は様々な歴史や文化を形成し伝統を紡いでまいりました。私たちの生活や仕事は、2020年に始まった新型コロナウイルスの感染拡大で、いまだに影響を及ぼしていますが、対面のみにこだわらずオンラインやハイブリットなど新たな形で進み始めています。この急速な社会の変化に対して、我々青年会議所メンバーは、青年経済人として、明るい豊かな社会を目指す団体として歩みを止めることなく、時代に合わせ変革し「まち」の先駆者として牽引していく必要があります。
まずは、創立70周年という節目の年を迎え、ここから新たな文化を多角的に創造します。「例年通り」「今までがこうだったから」などが通用する時代ではありません。この瞬間に適したものを模索し判断・対応していくことこそが新たな文化が生まれるものだと考えます。行動するうえで失敗もあります。しかし挑戦しなければ失敗も成功も成長もありません。我々が所属する青年会議所の使命はより良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供することです。これはJCメンバーに対するだけでなく、「まち」で生活されるすべての方に対してです。そのためには先輩諸氏が築いてこられた歴史を学び、積み重ねられた経験と知識をもとに新たな文化を創造します。
2023年度の大津青年会議所は新たな一歩を踏み出すとともに、心を一つにし、全員が同じ量の汗を流し、全員で協力し、全員で目的を達成します。
「ひと×ひと」
メンバー同士の団結はもちろん対外との交流においても各種団体や大津の「まち」で活躍される企業と繋がることで、よりよい「まち」づくりに繋がると確信しています。
私たちは青年会議所に入会し、「奉仕・修練・友情」の三信条のもと、同じ目的をもち活動していますが、その思いに共感する仲間を集めることは必要不可欠です。そのためには、まず「ひと」と「ひと」が繋がらなければなりません。人生で接点を持てる人数は30000人と言われています。繋がりが増えれば社業にも自分自身にも役立つきっかけになります。接点を持てる機会を提供することこそ、発展と成長に繋がり、よりよい「まち」づくりから、「まち」の活性へと伝播していきます。
また滋賀ブロック協議会等が主催する事業には対象メンバー全員で参加することによって大津メンバー同士の交流はもちろん、各地青年会議所のメンバーや滋賀ブロック協議会との交流を図り、情報交換や関係構築に取り組んでまいります。
「ひと×企業」
私たちが組織であるように一人ではできる限界があります。明るい豊かな社会は「ひと」と諸団体、そして企業の繋がりがあって実現します。節目の年ということもあり、先輩諸氏が歩んでこられた歴史を振り返るとともに、脈々と受け継がれてきた伝統を、しっかりと理解し紡いでいくためにも、研修を重ね、総例会などにおいても、もう一度見つめ直す必要があります。
また、前年度には3年ぶりとなる大津っ子まつりが開催され大津市や各種団体、地域とともに大津を代表する伝統的な事業を実行委員として参画してまいりました。
「文化×伝統」
私たちJCI大津は昭和28年に大津青年会議所として産声をあげました。そして昭和49年、さらに発展することを願い、社団法人大津青年会議所となりました。平成20年の公益法人制度改革に柔軟に青年会議所運動が邁進できるよう新たに一般社団法人大津青年会議所が設立されました。この歴史の中にはそれぞれ違った文化があります。
社会情勢も違い、もちろんメンバーも違います。しかし紡いできた伝統があります。先輩諸氏が歩んでこられた歴史を知り、知ったうえで伝統を継承することこそが、今の時代に沿った新たな文化を創造することに繋がると確信しています。また、情報発信においても近年では多様化が進み様々なツールがあります。ツールが多様化している時代だからこそニーズに合った手法を考え発信することができ、我々の活動・運動を地域の方々に伝えていくことができます。
「70年の歴史×新たな文化」
私たちJCI大津が創立70周年を迎えるにあたり、記念式典・記念祝賀会・記念事業を行います。
記念事業では70年という長きに亘り紡いできた思い、気概を結集し、これまでに培った経験と歴史のすべてを、明るい未来に繋げる事業を行います。記念祝賀会においてはJCI大津の情熱を発信し、存在価値を高めます。私たちだけが主ではなく、ご参集いただいたすべての方に対し実り多き懇親の場にします。また、記念事業では、行政や各種団体へJCI大津の更なる発展と向かうべく未来を感じていただき、関係強固に努めます。
「結びに」
私は入会して9年目となります。今年度、理事長という職を預からせていただきますが、まだ右も左もわからないアカデミー会員のとき、「やらせていただけるなら周年理事長を」という勢いで放った言葉を当時の先輩方は笑うわけでもなく、しっかりとサポートをしながらレールを敷いていただきました。今日に至るまで本当にたくさんの役職を経験させていただき、時には辛さで壁にぶつかることもありました。しかし一度も挫折せず進んでこられたのはメンバーの支えがあったからだと感じています。ここまでレールを敷いていただきずっと支えられてきたからには、その恩をしっかりと今後のJCI大津へ還元していきます。ブロックで培った知識や、65周年実行委員長で学んだ歴史をもとに現役メンバー及び、将来のメンバーに伝えていきます。